🍁🚢🍂🚢🍁稽古ノート🍂🚢🍁🚢🍂
阿波踊りは、踊っている最中に鳴り物(太鼓などの楽器)のリズムのスピードが途中で早くなったりする。その緩急で高揚感を生みだすのだが、踊り手の難しいところは、テンポが速くなればなるほど重心が高くなり息もあがり、息があがれば頭の冷静さを失い、からだの動きをコントロールできなくなる。
クレイジーに踊ること🤡、ハートが熱くなること🤡はすばらしいことであり、踊る阿呆になるにはまさに必要不可欠ともいえることだが、
アタマまで熱くなってしまっては、会場の空気や、一緒に踊っている仲間全体の中の自分を把握しきれなくなり、散漫なパフォーマンスになってしまいかねない。
それを防ぐために、音が速いときこそ、からだの丹田にあたる部分に意識を集め、無理のないからだの動かし方で踊ること。(すると、一種のトランス状態、音がクリアにゆっくり聞こえる)
そこまでは前回までの稽古で頭で理解していたつもりだった。
しかし今回の稽古では、別のアプローチで、よりブレない気持ちで踊れる手がかりをおしえてくれた。
それは「ここでどう見せたいか」という理想の踊り方をイメージすること。
たとえば速い動きに乗じて「動きを大きく見せたい」とする。
すると具体的にじゃあからだをどう動かしたらそう見えるのか、対処法が見えてくる。
めぐみさん曰く、自分の腕の実際の長さよりも何センチか長い腕をイメージすると本当に長く見えるような動きができてくる。
見せたい、と思うときは速い動きに限らず、ゆっくりな動きのときこそ、指先から魔法の粉をふりまくように👸🏼‼️お客さんの遠くの遠くのほうに意識を向けて“気をとばす”(=気持ちよ届けー!みたいなとばす感覚)。
「イメージ」、「気」持ちは、何万人というキャパの大きな会場で踊るときこそ大事になってくるという。
というのは、遠くのお客さんなんて、演者は米粒ほどにしか見えないからどんな動きをしてるかなんて見えない。そんなときに“気をとばす”ことで遠くからも反応が返ってくるんだとか。
また
たかしくん曰く、ただずっと大きな動きをし続けても大きくは見えない。小さく細かな動きを前にもってくるからこそ、突然腕を広げることでワッと大きく見える効果が出る。
そういう落差によって人は驚く、と。
★足元からひとつひとつできないところを改善していこうとすると、「ここも直そう」「ここもできていない」と、課題を課してばかりで行き先を見失いがち。
まず先に「こんなふうになりたい」とイメージして、できないうちからもうそのイメージに入り込んで踊ってしまう。
すると、こんなふうになるためには、もう少しこうしたらいいな、と逆算方式で修正していけばいい。
この練習法だと、明るい気持ちで練習できそう。💡楽しいと、自然といい表情になるし、楽しいと、続けられる。続けられれば上達もする。
まさに、目からウロコの内容でした👀
photo by ayato ozawa